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大阪府泉州救命救急センターは大阪府南部地域における救急医療の中核として、
重症患者の急性期治療を専門に行う病院です。
このような医療機関を救急医療体制のなかで三次救急医療施設と呼び、
治療を受ける患者は他の医療機関からの紹介や救急隊の判断によって
当センターに搬入されます。
すなわち、プロ向けの専門施設として救急業務に携わる諸機関からの受け皿となり、
より高度な救急医療を提供する使命を有しております。
このため、いかなる時間帯でも重症患者の治療が行えるよう、
救急医学専門の医療スタッフが24時間体制で診療に当たっています。

たとえば、救命率の向上には救急搬送時の質的向上が重要なことから、
救急隊員や救急救命士に対し応急処置の指示や助言を行う一方、
臨床実習の場や医学教育の機会を提供しています。
さらに、救急現場や搬送中に医療行為を必要とする場合は、
医療スタッフが同乗するドクターカーを当センターから
直接出動させる他、救急医療に意欲を燃やす医療スタッフの育成に力を入れ、
救急医学の学術活動を積極的に行って研鑚に努めています。
また、航空機事故などの集団災害に備え、地域医師会、消防等の諸機関と協力して
迅速に対応できる体制も整えております。

当センターの役割は救急患者に初期治療を施し、
高度な集中治療を通して急性期を離脱することにあります。
このため、病状が落ち着けば後療法のため、
転院をお願いすることになります。
また、一般診療の受け付けもご遠慮願っております。
心肺機能の危機にある重篤な患者の治療を優先し、
かけがえのない命を一つでも多く救うことは人命尊重の基本であり、
医の原点でもあります。
重症患者の収容機会を維持するためにも、
当センターの役割をご理解いただくとともに、ご協力をお願いいたします。